血液の病気
血液の病気
ヒトの血液中には、赤血球、白血球、血小板という三種類の血球が存在し、それぞれ組織への酸素の運搬、殺菌作用、止血作用という働きをしています。赤血球の異常の代表の「貧血」とは、何らかの原因で赤血球が減少した状態をいいます。赤血球は体中の組織に酸素を運ぶ役割をしていますので、貧血が進むと組織の酸素が不足し、身体がだるい・疲れやすい・動悸・息切れ・めまい・耳鳴り・頭痛といった、いわゆる貧血症状が現れます。日常最もよくみられるのが鉄欠乏性貧血です。鉄が不足することによって起こる貧血ですが、その原因を確かめることが必要です。
次に白血球の異常ですが、大量喫煙者(ヘビースモーカー)では、しばしば軽度の白血球増多がみられます。白血病では正常の白血球、赤血球、血小板の産生が障害され、発熱、貧血、出血症状が現れます。いずれにしてもできるだけ早く血液専門医の診察を受け、正確な診断をつけることが重要です。この領域は近年いくつかの画期的な薬剤が開発され、もはや “不治の病”ではなくなり、専門医による適切な治療を受ければ、十分治癒可能な病気になってきました。「貧血気味」、「白血球や血小板の数が異常」、「リンパ腺が腫れている」、「微熱が続く」、「皮下出血や歯茎から出血する」などの症状がある方はお気軽にご相談ください。